祈りの杜(福知山線脱線事故現場)を見学しました

安部ゼミ3回生の六鹿です。

12月4日に、兵庫県尼崎市の福知山線脱線事故現場に造られた「祈りの杜」の見学に行きました。

この慰霊の杜はJR尼崎駅から歩いて20分ほどの場所にあります。

事故現場には過去に福知山線を利用したときに何度か通過したことがあったのですが、そのときにはなかった現場のマンションを覆うドーム型の構造物など慰霊施設が整備されており、変わりざまに驚きました。

当日、施設の案内をしていただいたJR西日本の社員の方の説明によると、慰霊碑に刻まれたお名前は、106名の犠牲者の方々より少ないとのことでした。これは、慰霊碑に名前を公表されることを望まないご遺族や、名前を刻まれること自体を望まないご遺族のお気持ちを尊重したためとのことです。

慰霊碑の向こう側に列車が激突したマンション跡があります。しかし、その事故現場は植樹された木々によって見えにくくされています。これも、ご遺族の事故現場を見たくないという意見と、見えるようにして欲しいという意見の両方に配慮したためということでした。

この場所は、ご遺族のさまざまな思いがこもった場所であることが、ひしひしと伝わってきました。

次に、慰霊施設の資料室を見学しました。ここには、愛する人を奪われたご遺族の無念の思いや、事故を引き起こしたJR西日本の後悔と反省が克明に記録されていました。鉄道の安全な運行の重要性を改めて感じるとともに、安全が一瞬で崩れてしまった脆さに恐怖を感じました。

 

慰霊施設を見学した後は、JR塚口駅まで事故現場をさまざまな角度から観察しながら歩きました。そして最後に、JR塚口駅から尼崎駅にかけて列車の中から事故現場を観察しました。

現場は半径約300メートルの曲線です。実際に見てみると思ったよりきついカーブで、現在は制限速度60km/hですが、事故当時、100km/hを超えるスピードで列車が脱線したこと思うと背筋が凍ります。

私はこの見学を通じて、社会人になったときに自分が社会安全学部で学んできた「安全」の知識と志で社会に貢献する決意を新たにしました。