大学院への進学

林ゼミ4回生の川辺です。今日は他大学の大学院に合格した私の経験談についてお話しします。

私は高校以前から火山噴火に興味があり、以前のブログ記事でも書いたように、火山防災についての卒業研究に取り組んでいます。

ただ、火山噴火そのものの深い理解がないと、防災についてのよい研究は難しいと感じることもあり、自主的に地球惑星科学関連の学会などに参加してきました。そのような話を指導教員の林先生にしてみたところ、他大学の理学系大学院への進学という道があることを教えてもらいました。林先生自身も学部で通った大学と、大学院で通った大学は違い、学部と大学院が違うのはよくあることだそうです。

そこで、私は3年の夏前に開催された、京都大学理学研究科地球惑星科学専攻の大学院進学説明会に参加してみました。京大は日本の火山研究のメッカの一つで、火山の現場での観測にもとづいた話は大変魅力的なものでした。これを機会に、本格的に大学院進学を考えるようになりました。社会安全学部は就職状況がたいへんよく、先輩たちは一流の企業へ続々と就職しているのですが、その流れに乗ってこのまま就職するよりも、もう少し勉強した方がいいと思ったのです。

その後、指導教員の誘いもあって、京都大学桜島火山観測所や北海道大学有珠火山観測所を見学する機会がありました。両大学の先生から、火山を目の前にして詳しい説明を聞くことで、火山の麓での観測研究に強い憧れを抱きました。

でも大学院に入るためには入試をパスしなければなりません。受験科目は社会安全学部のカリキュラム外の科目が多く、京大の大学院に通って地震の研究をしている林ゼミの先輩に連絡をとり勉強のコツや使った参考書などについて教えてもらいました。例えば学部では力学の勉強はほとんどしなかったため、自学で補って受験対策を進め、英語はTOEFL ITPを使うので、その対策として模試を受けに行きました。専門科目は力学とプレートテクトニクスを選択しました。力学では基本の鍛錬が重要であると思い、大学受験のように、ひたすら基本的な問題集を繰り返しました。プレートテクトニクスは試験範囲が広いので様々な本を読んで勉強しましたが、試験ではあまり解けた心地がせず、より広い視野を持って継続して勉強していかなければならないことを痛感しました。

大学院入試には口頭試問(面接)もあります。これには志望動機や面接資料の作成が必要なので、林先生に添削をしてもらいながら、資料を完成させていきました。願書提出の締め切り日に台風襲来が重なり、どうなることかと思いましたが、なんとか自力で大学の窓口に届けることができました。

口頭試問では自分の知識の浅さが露呈してしまい、面接官の先生方の質問にタジタジになってしまい大失敗しました。「自分は物事の本質をとらえきれておらず、薄っぺらだなぁ」ということを痛感させられました。それでも合格できて本当によかったです。

高校時代には純粋な理系ではなく、文理融合の学部で学んだ私が、理学の道を志すということは大学入学次には想像もしていなかったことです。今後の大学院生活では他の学生の何倍も勉強しないとついていけないと覚悟していますが、社安で学んだ防災や危機管理についての様々な知識は理学一本で来た人にはない私の大きな財産だと思います。この財産をいかし、これから本格的に学ぶ地球惑星科学を組み合わせて、他の人と一味違った研究を極めていきたいです。

北海道・樽前山の溶岩ドームを眺める私(2018年6月15日)